皆さんの中には、就職活動しているのになかなか内定がもらえない、ブランクや学歴で自身が持てない…とお悩みの方が多いかと思います。就職活動ではどうしても他人と比べてしまったり、自分の経歴をスペック(性能・能力)のように捉えてしまったりと不安になることが多いですよね。
この記事では、就職出来ない方の特徴と、就職成功に繋がるポイントをご紹介します。
就職できない人の共通点
就職活動が上手くいかない人には、大きく分けて4つの共通点があります。
自己分析ができていない
就職活動が上手くいかない理由で一番多いのが、「自己分析が出来ていない」ことです。
私たちカウンセラーが求職者の面談を行う際、「3つの輪」と呼ばれる「Want(したいこと)」「Can(できること)」「Must(社会が求めていること)」の視点で状況を整理することがあります。
自分は何がしたいのか?自分は何が得意なのか?強みと弱みとは…?それを踏まえ、今の時代どんな仕事があるのか?と考え、書き出し整理することが就職活動の第一歩です。
この自己分析の作業を怠ってしまうと、自分の軸が決まらず仕事を選べない、面接で自分のアピールが上手く出来ないことに繋がってしまい、結果就職が決まりづらくなります。
条件が良い会社にこだわりすぎている
就職活動が上手く行かない方の中には、こだわりが強く視野が狭い人も多いです。
「3つの輪」でいう「Want(したいこと)」ばかり重視していたり、条件ばかり気にしていたりすると、ライバルも多く採用される可能性が狭まってしまいます。
必要スキル(資格)が伴っていない
「3つの輪」でいう「Can(できること)」が小さく、やりたい仕事にスキルが伴っていない方もいます。
しかし今できることが少なくても、これから伸ばすことは十分可能です。
まずはできることが少ないことを自覚し、資格取得の勉強をするなどの努力をすることが重要です。
面接対策ができていない
面接で「ここで働きたい!」と伝え、面接官に「この人なら一緒に働けそう」と思ってもらうことはとても重要です。
しかし、就職出来ない方は面接対策の準備不足が見られます。
受けている会社の分析ができていない
この会社はどのような分野の企業なのか?何のサービスを提供しているのか?どんな企業理念を掲げているのか?それを踏まえ、どんな人を求めているのか?
企業研究が不足していると、面接官の印象に残るアピールをするのが難しくなります。
質問の対策が出来ていない
面接の際、以下のようなことはないでしょうか?
面接官「自分の長所を教えてください。」
求職者「はい、我慢強ところです。バイトを2年続けていたので、忍耐力はあると思います。」
面接官「以上ですか?…わかりました。」
バイト経験をエピソードに持ってくること自体は良いのですが、具体性に欠け求職者の「我慢強い、忍耐力がある」というイメージが湧いてきません。面接で聞かれそうな質問には、しっかりと対策を行うことが必要です。
面接対策は、一人で行うことも出来ますが、転職エージェントやハローワークなどを利用すると効率が良いためおすすめです。
就職するための対策
就職活動が上手く行かない方の特徴をご紹介してきました。心当たりがあるという方、落ち込む必要はありません!学歴が高くなくても、スキルに自信が無くても、ポイントを押さえながら精力的に活動を行うことで、必ず就職に繋がります。
ここからは、就職活動が上手くいくための対策を説明していきます。
今までに紹介した①自己分析対策②面接対策を効率的に行うために、国や民間が運営している職業紹介サービスを利用することをおすすめします。
具体的なサービスと特徴について見ていきましょう。
ハローワークを利用する
ハローワークとは、国が行っている職業紹介事業です。正式には公共職業安定所と呼ばれています。各地方自治体に必ずあり、求人検索は訪問して調べるほか、ネットでも観覧することが可能です。
利用のメリット
企業が無料で求人を出せるため求人数が多く、地元就職に強い点があげられます。また、自己分析や面接対策のセミナーや、一部の資格取得(職業訓練)を受けることができます。
就職活動の進め方
まずは近所のハローワークを調べ訪問します。ハローワークに初めてきたことを受付に伝えて、求職者登録を行いましょう。その後端末で求人検索ができ、わからないことがあれば就職相談窓口で対応してもらえます。無料で自分に合った対策方法を教えてくれるため、ぜひ利用してみましょう。
求人サイトを利用する
求人サイトとは「インディード」「リクナビNEXT」など、求人情報が掲載されている民間WEBサイトのことです。サイトを通じて求人に応募し、自分で企業とやりとりをしながら就職活動を行います。
利用のメリットと注意点
自分の好きな時間に利用できるため、自分のペースで気軽に就職活動を進めることができる点です。一方で、自己分析や面接対策なども自分一人で行う必要があるため、対策が不十分になりやすいので注意が必要です。ハローワークのセミナーや民間の自己分析講座などと併用することをおすすめします。
就職活動の進め方
ネットで求人サイトを見つけ、会員登録を行いましょう。その後求人情報を検索します。気になる求人があった場合は、自分で応募を行います。その後企業からの連絡に対応します。職務経歴書や写真付き履歴書を求められることが多いので、事前に準備しておくと良いでしょう。
転職エージェントを利用する
転職エージェントとは「doda」「マイナビエージェント」など、求職者それぞれに転職アドバイザーが付き企業の橋渡しをしてくれる人材紹介サービスのことです。
利用のメリット
転職アドバイザーが電話や面談で自己分析のサポートをしてくれる点、面接や応募書類の添削を行ってくれる点がメリットです。また転職エージェントにしかない優良非公開求人に出会える可能性もあります。転職アドバイザーが就職活動の進捗を逐一確認してくれるため、ついつい活動をサボってしまいがちな方にもおすすめです。
就職活動の進め方
ネットで転職エージェントを見つけ、会員登録を行いましょう。その後エージェントから面談の日程調整連絡が入ります。転職アドバイザーと1時間ほどの面談を行い、就職活動の条件やスキルを洗い出した後、条件に合致した求人の紹介をしてくれます。履歴書・職務経歴書を提出すると、添削指導を受けることも可能です。その後は転職アドバイザーと二人三脚で就職活動を進めていきましょう。
就職活動が上手くいかない方の特徴と、対策について紹介しましたが、いかがでしたか。
まずは自分の現状をしっかりと見つめ、具体的な行動を起こすことがとても大切です。
皆さんの転職活動が成功することを祈っております。