履歴書の学歴・職歴の正しい書き方

履歴書の学歴・職歴欄

いざ履歴書を書こうと思ったけれど、「学歴」「職歴」をどう書けばいいかわからない…とお困りの方、多いのではないでしょうか?

この記事では履歴書の正しい書き方と、よくある疑問についての対処法を解説していきます。
履歴書の学歴・職歴欄は採用担当者が一番初めに目を通す部分です。あなたの第一印象が良くなるよう、正確に記入していきましょう。

履歴書における学歴・職歴欄の基本ルール

履歴書の学歴・職歴欄は、企業にあなたがどのような学業を学び、どのような職種経験があるのかを伝えるための大事な事項です。
一般的に以下のように記入します。

学歴・職歴の例文

【ポイント1】履歴書全体で西暦か元号表記かを統一する

まず記載の時に迷ってしまうのが、西暦記載が良いのか元号記載(平成・令和など)が良いのか、と思います。
基本的にはどちらでも良いですが、必ず履歴書全体でどちらを使うか統一するようにしてください。
ただし、「平成」を「H」などと省略し記載するのはNGですので注意しましょう。

【ポイント2】入学・卒業・入社年月は必ず確認する

間違いがちな入学・卒業・入社年月は必ず正しく記入出来ているかチェックしましょう。間違った年月を書いてしまうと、採用担当者に「特別な事情があるのか?」「記載ミスであれば不注意な人物かもしれない」という印象を与えてしまいます。
不安な方は、以下のサイトで確認してください。

学歴欄の正しい書き方

それでは早速、学歴欄について詳しく解説していきます。

学歴欄の正しい書き方

学歴は原則として高等学校から記入する

学歴をどの段階から記入するかに明確な決まりはありませんが、義務教育である小中学校は省略し、高等学校から記入するのが一般的です。

学校名や学部等は省略せず正式名称で記入する

学校名を書く際に気をつけたいのは、正式名称を記載しているかどうかです。学校の名称だけでなく、学部、学科、コース、専攻まで全て書くようにしましょう。

間違いやすいケース


◇◇高校 → ◇◇県立◇◇高等学校 普通科
◇◇高校 → 私立◇◇高等学校 商業科
※「学校法人◇◇学園◇◇高等学校」などの場合は「私立◇◇学校」と省略してもOK
※大学からは「私立」「国立」などの表記はいらないケースが多い

新卒就活の際の記載ルール

新卒就活の場合、一般の転職活動履歴書と異なる部分があり、間違いが発生しやすいケースでもあります。
細かい部分ですが、正しい記載をしていきましょう。

最終学歴は「卒業見込み」と記載する

最終学歴は「卒業見込み」と記載する

大学生や専門学生の新卒就活では、最終学歴の欄に「卒業」ではなく「卒業見込み」と記載しましょう。
「卒業見込み」と似た言葉に「在学中」がありますが、就活に使用する履歴書では必ず「卒業見込み」と記載してください。これはエントリーシートに学歴を書く際も同じですので、覚えておくと便利です。

「卒業見込み」と「在学中」の違い

「卒業見込み」とは卒業年の3月までに単位取得が見込めることを表します。卒業がある程度決まっていることを指し、確定していない段階(大学3年の時点など)で用いても問題はありません。
このように表現するのは、企業側は学校を卒業することを前提に採用しているからです。

一方で、「在学中」ただ単に学生として籍を置いているという事を指します。「在学中」と記載すると、企業側に本当に卒業出来るかわからないという印象を与えてしまう場合がありますので、注意が必要です。
補足として、「在学中」はアルバイトの応募履歴書に用いられる言葉です。
違いを理解し、しっかりと使い分けをしましょう。

職歴欄の正しい書き方

次に職歴欄について詳しく解説していきます。

職歴欄の正しい書き方

職歴は経歴の古い順で記載するのが基本

履歴書では経歴の古い順で記載するのが基本となっています。職歴はたとえ短期間であっても、全て記載しましょう。
補足として、職務経歴書では職歴の書き方に決まりはありません。(新しい経歴から記載する方法もあります。)

会社名や部署は略さずに記入

職歴を書く際も、会社の正式名称を記載します。その際「株式会社」を「(株)」等で略さないようにしましょう。
社名が変わっている際は、入社当時の会社名称を書いた後にカッコ書きで現在の社名を記載します。

例:株式会社○○(現◇◇株式会社) 入社

職務内容を簡単に記載しても良い

自分が応募したい職種に関連するような職務内容があれば、会社名称の下に簡潔な仕事内容を記載する方法もあります。
さらに応募書類として職務経歴書を提出しない場合は、勤務先の「事業内容・従業員数」、「所属部署」、「職務内容」などを記載する方法もあります。(職務経歴書を合わせて提出する場合、この部分は省略しても構いません。)
採用担当の目に留まるよう工夫をしてみましょう。

部署移動・昇格している際も職歴に記入する

部署移動・昇格している際も職歴に記入する

会社自体を変えた時だけではなく、部署移動・昇格している際も職歴欄に記入をします。その場合もできるだけ正式な部署名を記載しましょう。

最後は「定型文」を忘れずに記載する

職歴の最後には「現在に至る」と記入し、次の行に右詰で「以上」と記載します。
書き忘れる方も多いため、チェックを怠らないようにしましょう。

職歴を書く際によくある疑問と解決法

最後に、職歴欄を書いている際によく頂く疑問と解決方法を説明します。

正社員以外の場合はその旨を記載する

契約社員や派遣就業の場合、その旨を記載することが必要です。
契約社員の場合は会社名称の後ろに「(契約社員として)」と記載します。

派遣就業の場合は会社によって、経歴によって書き方が複雑となります。自分に近い例を参考にしてみて下さい。

例1:基本の記載方法

派遣就業の場合の基本の記載方法

例2:基本の記載方法

派遣就業の場合の基本の記載方法2

アルバイトは社会人になってから就業していた場合にのみ記載する

学業期間中のアルバイト就業については、記載しなくても問題ありません。
ただし、社会人になってから就業期間が長い場合は記載するのが一般的です。
パート就業の場合も同様です。

退職した場合は退職理由を簡潔に記載する

1社以上職務経歴がある場合、退職した月と退職理由も記載します。
ここでの退職理由は「一身上の都合により退社」「会社都合により退社」と書くのが一般的で、具体的な理由まで記載しなくても問題ありません。

職歴が書ききれない場合は「職務経歴書」に繋げてもOK

中には職歴が多く履歴書の欄に書ききれない方もいらっしゃるかと思います。
その場合は、履歴書に可能な限り職歴を書いた後、「詳細は職務経歴書をご参照下さい」などと記載しても構いません。
注意点としては、履歴書と職務経歴書の時系列を合わせるようにしてください。

職歴がない場合は「なし」でよい

新卒就活の際は、職歴欄に左詰で「なし」と記載しましょう。
「なし」と記載することに不安を覚える方も多いかと思いますが、アルバイトは職歴に含まれないためほとんどの学生が「なし」となります。選考時に不利になることはありませんので、安心してください。

まとめ

キャリアコンサルタントコメント

学歴・職歴欄の基本とポイントについて解説しました。
採用担当者はあなたの学歴・職歴から、基本情報だけでなく「どんな人なのか」を読み取ろうとしています。履歴書は就職活動において大変重要なツールですので、ぜひマスターしてくださいね!

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