FXの利益が出る仕組みって?よく使うFX用語についても解説

初心者

 

投資初心者の人のなかには、FX=ギャンブルというような良くないイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

FXは投資家と呼ばれるようなお金持ちの人だけでなく、普通の学生や主婦などが未経験から始めて、安定して利益を出しているというのも珍しくありません。まずはFXで利益が出る仕組みをきちんと理解して、ローリスク・ローリターンでコツコツと利益を狙えるということを知ってみてください。

今回はFXをこれから始める人・FX初心者の人のため、FXで利益が発生する仕組みや、よく使われる言語について解説します。

そもそもFXとは

FXとは、「Foreign exchange(外国為替)」の略称で、外国通貨を売買することで利益を出します。

FXでの取引は「買い」と「売り」の2種類でできています。「買い」のときは円安のときに買って円高になったときを狙って「売り」決済すると、その差額分が利益となります。

「売り」の場合はその逆で、円高の状態のときに売っておいて、円安になったときを狙って「買い」決済をすることで差額分の利益を出すことができます。

FXで利益が出る仕組みって?

FXで利益が出る仕組みは、異なる2種類の通貨を交換(売買)することが取引の基本です。

レートが上がるか下がるかを見極める

FXの取引を簡単に言ってしまえば、チャートを見て現在のレートよりも上がると思ったら「買い注文」、逆に下がると思った時は「売り注文」を入れます。

取引をしたときよりもレートが上がったとしたら円安、逆に下がったとしたら円高ということです。レートが上がるか下がるかは、チャートの動きなどをチェック・分析して上がる・下がる予兆を見極めて決済を入れます。

例えば、急降下したレートはその後反動で上がりやすいことや、急上昇したレートはその後反動で急降下しやすいなどチャートの動きには特徴があります。

注文を入れた後、予想通りにレートが動けば利益発生となり、予想に反した方に動けば損失発生となります。ただし、FXでは利益も損失も、決済を確定するまでは「含み益」「含み損」と言ってあくまで未確定の利益・損失です。

下がってしまった場合、レートが再び戻るのを待ってから決済するという選択肢もありますが、戻らなかった場合は取り返しがつかなくなる前の段階で「損切り」(損失が出過ぎないように決済をする)を選ぶことも重要です。

FXの利益は「キャピタルゲイン(為替差益)」と「スワップポイント」の2種類

FXで利益を発生させる方法は、外資を買ったり売ったりしたときの差額で利益が出る「為替差益(かわせさえき)」か、取引に利用する通貨ペアの金利差で発生する「スワップポイント」の2種類があります。

キャピタルゲイン(為替差益)

通貨の取引によって発生した差額で、利益が発生していれば「為替差益(かわせさえき)」、予想通りにレートが動かず損失が出た場合は「為替差損(かわせさそん)」となります。

為替差益のことを「キャピタルゲイン(資本利得)」、為替差損を「キャピタルロス(資本損失)」とも言います。FXだけでなく、保有する資産の売買で利益が出ることをキャピタルゲインと呼びます。

もう少しわかりやすく言うと、「注文を入れた地点から注文を入れた地点までの差額」です。1通貨単位の買い注文を100円で入れたとしたら、110円になったときに売り注文をすると差額の10円分が利益となりますが、各FX会社によって決済手数料が発生する場合があり、こまめな売買は損してしまう可能性もあります。

また、FXには会社ごとに「取引単位」というものがあります。多くのFX会社は1,000通貨単位からが多いので、利益となる金額は購入した単位やそのときのレートによって違います。最近は1通貨単位で取引できる少額FXも増えています。

スワップポイント(インカムゲイン)

FXでは注文を入れて買いのポジションを保有している間、「金利差調整分」と言われる利益が毎日入ってきます。

米ドル/円(USD/JPY)の通貨ペアなら、日本円と米ドルの金利差分が毎日利益になります。スワップポイントはFX会社や通貨ペアによって毎日得られる金額は変わってきます。FXに限らず資産を保有することで入った収益のことを「インカムゲイン」と呼びます。

高金利通貨として人気があるのはメキシコペソ/円、トルコリラ/円、南アフリカランド/円などがあります。

注文した通貨単位にもよりますが、1日数十円程度から100円を超える利益が期待できます。そのため、長い間ポジションを保有している間にも日に日に少しずつ利益を出していくことが可能です。

ただし、これは買いのポジションだった場合で、売りのポジションを保有している場合は逆に金利差調整分としてコツコツと損失が発生する点に注意しましょう。

FXで使われる用語解説

上の見出しでも解説をしましたが、FXで使われる用語を解説します。

FXで使われる用語はたくさんありますが、今回の記事で使われた用語を中心に紹介します。

通貨ペア

FXの取引で使われる2種類の通貨のことを「通貨ペア」と呼びますが、最もわかりやすい通貨ペアが「米ドル/円(USD/JPY)」です。

通貨ペアの取り扱いは、FX会社によって違います。マイナーな通貨ペアは急激な変動をしやすい場合があり、利益だけでなく損失リスクも大きいため、初心者にはあまりおすすめされません。通貨ペアによって動き方に特徴があり、慣れてくるまでは動きがわかりやすい「米ドル/円(USD/JPY)」での取引がおすすめです。

例えば、トルコリラ/円(TRY/JPY)などは高金利通貨と言われ、保有している期間にスワップポイント(2種類の通貨の差額)でコツコツと貯金のように利益を出していくことも可能です。

買い注文

レートがいまよりも「上がる」と予想したら買いの注文をいれます。

米ドル/円(USD/JPY)の通貨ペアだとしたら、買いの注文というのは「米ドルを買って日本円を売る」ということです。

予想通りレートが上がったところで、売り注文(決済)することで、買ったところから売ったところまでの差額が利益となります。また、も少し上がりそうだと感じれば決済せずにそのまま保有していることでスワップポイントが発生します。

売り注文

レートがいまよりも「下がる」と予想したら売りの注文をいれます。

米ドル/円(USD/JPY)の通貨ペアだとしたら、売りの注文は「米ドルを売って日本円を買う」ということです。

もともと持っていないものを売ると言うのはしっくりこない人もいるかもしれませんが、2種類の通貨を交換していると考えてください。

予想通りレートが下がったところで買い注文(決済)をすることで、売ったところから買ったところまでの差額が利益となります。

買い注文のときは逆に、保有している場合は1日ごとにスワップポイントがマイナスになってしまうことに注意しましょう。

含み益・含み損

FXは注文を入れてから、決済を入れるまでは利益が確定しません。

せっかく利益が発生していても、決済をしなければレートが変動してしまうことがあります。決済をするまえのタイミングで、「決済を入れたら利益が発生するという状態」を「含み益」、「決済を入れたら損失が発生するという状態」を「含み損」といいます。

FXでは「レンジ相場」といって一定の区間を上がったり下がったりを繰り返すことがあるので、多少の含み損であれば焦らずに日を置くことでレートが戻る可能性があります。

レバレッジ

レバレッジとは、テコ入れのことで実際の取引金額の25倍までの取引ができるというシステムです。

レバレッジは借り入れをすることで大きいリターンを狙えるのがメリットですが、失敗すれば大損のデメリットがあります。うまくいけば資金をハイスピードで増やしていくことが可能です。

しかし、ビギナーズラックで利益を出した後、レバレッジを使って大きな損失を出してFXから離れていく人も少なくはありません。昔は400倍程度の大きい金額を動かすことができましたが、規制により25倍に引き下げられました。さらに25倍から10倍へと引き下げも検討されています。

FXはどんどん身近になり、知識が浅い人でも気軽に始めることができる時代です。最初はローリスクローリターンを基本に、コツコツと確実に資金を増やしていくのがおすすめです。

スプレッド

スワップポイントと似ていますが、スプレッドとは為替レートの買値と売値の差額のことで、手数料に該当します。

例えば、米ドル/円(USD/JPY)を100円の時に買い注文して、レートが変動しない状態で売り注文をしたとします。このときに利益は発生せず、損失もゼロになるかと思われますが、実際はスプレッド分の損失が出ます。

FXの注文画面には「売値(Bid)」と「買値(Ask)」の表記があり、売るときと買うときの時価が表示されています。

FX会社によってスプレッドは異なり、同じFX会社でも注文を入れる時によって違うことがあるので注意しましょう。スプレッドはFX会社の利益になる部分なので、安ければ安いほど低コストで売買ができるということです。

たくさんのFX会社を選ぶ際の基準として「業界最狭水準」などを書いてあるかどうかを参考にしてもいいでしょう。

まとめ

FXの基本的な仕組みや言葉について解説しました。

FXで利益を出す方法は「キャピタルゲイン(為替差益)」「インカムゲイン(スワップポイント)」の2種類です。

一度に大きな利益を狙うためには、資金も多く必要になり、損失を恐れて取引に踏み出せない人も多いでしょう。まずは貯金から始められる無理のない範囲から取引を試してみることがおすすめです。

FX会社のWEBページには大抵「デモトレード」というリアルマネーを使わないで実際と同じ取引ができるシステムがあります。仮想取引なので損失もでなければ利益も実際には発生しませんが、取引を体験するだけでFXの仕組みや言葉もグッと理解しやすくなりますよ。

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