転職エージェント担当者との面談内容は?服装や必要な物についても

面談するビジネスマン

転職エージェントに登録すると担当者(キャリアアドバイザー)との面談がありますが、転職活動が初めてで面談に不安を抱えているという方も多いでしょう。

ここでは、転職エージェントの担当者との面談(キャリアカウンセリング)について、面談の内容や服装、必要な物などの基礎知識を注意点も交えて分かりやすく解説していきます。

転職エージェント担当者と面談を行う理由は?

転職エージェントは転職希望者の適性を判断した上で、マッチする求人情報を紹介してくれます。
面談では履歴書や職務経歴書では分からない転職者の性格や適性を把握したり、今後の仕事に関する希望などを聞き出して求人情報を紹介するため、より自分に合った仕事を紹介してもらうためにも中身のある面談にすることが重要です。

また、分からないことや相談したいことがある場合も、応募や企業との面接の前に相談できるので不安を解消することができるでしょう。
転職エージェントによってはキャリアコンサルタントの国家資格を持つアドバイザーが在籍していることもあり、担当者の力量を知る上でひとつの目安となります。

転職エージェント利用の流れ

まず最初に一般的な転職エージェントを例にして、転職エージェントを利用する際の基本的な流れを見ていきましょう。

  1. 転職エージェントの会員登録を行う
  2. 担当者(キャリアアドバイザー)と面談を行う
  3. 応募書類の添削・面接対策など
  4. 企業の面接を受ける
  5. 内定・入社

転職エージェントの会員登録を行うと、当日~数日中にメールや電話で連絡があるので、担当者と面談を行う日時を調整します。
面談は転職エージェントのオフィスで行うのが一般的ですが、事情があり面談会場に足を運べない場合は、電話面談やオンライン面談に切り替えてもらうことも可能です。

面談の会場はどこ?

転職エージェントの担当者との面談はどこで行うかというと、エージェントのオフィスの中に専用の部屋が設けられている場合や、パーテーションで仕切った打ち合わせ場所で行う場合もあるなど、エージェントによって異なります。

中には、カフェやシェアオフィスなどで面談を行うエージェントもありますが、面談の場所を選べる場合はなるべく静かな場所にした方が良いでしょう。

面談にかかる時間は?

面談にかかる時間はエージェントや話の内容によって異なります。
一般的にはオフィスで面談を行う場合は1時間半~2時間が目安で、電話で面談を行う場合は1時間が目安です。

面談は何回行う?

転職エージェントで行う面談の回数は、基本的に1~2回です。
最初の面談で担当者(キャリアアドバイザー)によるカウンセリングを行いますが、その場で求人情報を紹介して、応募書類の添削や面接対策などのフォローは電話やメールを通して行うエージェントもあれば、2回目の面談の際に応募書類の添削や面接対策を行うエージェントもあるなど、各社対応は異なります。

仕事帰りや土日祝日でも面談は可能?

働きながら転職活動をする場合に気になるのが面談の対応時間です。
転職エージェントの営業時間は各社異なりますが、仕事帰りの時間帯や土日祝日の面談に対応しているエージェントもあります。

例えば、マイナビエージェントの東京オフィスでは土曜日の面談も行っているので、こうして柔軟に対応してくれるエージェントなら働きながらでも転職活動を進めやすいでしょう。

面談は担当者と直接会って受けるのがおすすめ

前述の通り担当者との面談は電話で行うこともできますが、できれば担当者と直接会って面談を受けることをおすすめします。
その理由は、直接会って面談を行った転職者の方が転職活動で有利になる場合があるためです。
電話面談を行った転職者と、直接会って面談を行った転職者がいた場合、担当者は直接会って面談を行った転職者に優先して求人情報を紹介する傾向があります。

また、担当者が企業の求人情報を受け取って社内のデータベースで条件に合う転職者を探す際にも、対面での面談の有無を検索条件に指定して候補者を絞って検索できるため、直接会って面談しておいた方が有利になるのです。
ただし、現在は新型コロナウイルスの影響で、オフィスでの面談ができない転職エージェントも増えているので注意してください。

転職エージェント担当者との面談を行うまでに準備しておくこと

ここでは、転職エージェント担当者との面談が決まったら面談当日までに準備しておきたいことを解説していきます。
持ち物などは一般的な転職エージェントを例にしていますが、別途エージェント側から指示がある場合は従ってください。

転職エージェント担当者との面談の際に必要な物(持ち物)

転職エージェント担当者との面談の際に必要な物は以下の通りです。

  • 履歴書(記載済みのもの)
  • 職務経歴書(記載済みのもの)
  • 筆記用具(ペン・メモ帳)

エージェントによっては会員登録を行う際に職務経歴書の登録を求められたり、面談の前に履歴書や職務経歴書の送付が求められるケースもあります。
履歴書や職務経歴書を印刷する際、自宅にプリンターがない場合はコンビニのマルチコピー機で印刷を行いましょう。履歴書や職務経歴書の書き方が分からないという場合は、面談の際に相談することもできます。

この他にも、場合によって必要となるもの、あれば便利なものを以下にまとめました。

持ち物 概要
印鑑 実印ではなく認印やシャチハタ(浸透印)でも問題なし
写真 データで送付する場合でも必要となるケースあり
クリアファイル 渡された書類を持ち帰る際に必要
バッグもA4サイズのファイルが余裕をもって入る大きさのものを用意しておくのがおすすめ
ポートフォリオ クリエイティブ職の場合必要

現在仕事をしている場合でも、自分の名刺を持参する必要はありません。
担当者に名刺を渡さなくてもマナー違反にはならないので安心してください。

転職エージェント担当者との面談の際の服装

転職エージェント担当者と面談を行う際の服装は、基本的には自由です。
仕事帰りに面談を行う場合で、オフィスカジュアルが許可されている職場であれば着替えずそのままの服装でも大丈夫ですが、担当者に与える第一印象を少しでも良くしたいのであれば、スーツなどのきちんとした印象を持たれる服装をおすすめします。

いくら服装が自由といっても、デニムやTシャツなどのラフな服装は避けましょう。
実際の企業面接に着て行く予定のスーツで足を運べば、服装のアドバイスがもらえることもあります。

面談の際の服装(男性の場合)

男性の場合、トップスは襟の付いたシャツやポロシャツに、ジャケットを羽織るのがおすすめです。
ボトムスはスラックスで、足元はなるべく革靴の方が良いでしょう。
髪型も整えて、清潔感を出した方が好印象です。

面談の際の服装(女性の場合)

女性の場合も、トップスは襟の付いたシャツに、ジャケットを羽織るのがおすすめです。
ボトムスはスラックスかスカートが良いでしょう。
靴はサンダル・ミュールなどは避けて、パンプスを合わせてください。
アクセサリーやネイル、メイクは派手にならないように気を付けましょう。

転職エージェント担当者との面談当日の流れ

続いて、転職エージェント担当者との面談当日の流れについて解説していきます。

面談の何分前に到着しておけばいい?

転職エージェント担当者との面談は、電車やバスが遅れても遅刻しないように時間に余裕をもって到着できるように行動しましょう。
目安としては、オフィスがあるビルに到着するのが15分~20分前、エージェントの受付には7分~8分前に到着しているのが理想です。

時間に余裕があれば面談の前にお手洗いに行って身だしなみを整えることもできるので、エージェントのオフィスがある場所は予め地図で確認しておきましょう。
多くの転職エージェントは駅から徒歩圏内の場所にオフィスがありますが、道に迷わないとも限らないので遅刻しないように気を付けてください。

面談に遅刻しそうな場合は必ず連絡を入れる

電車の遅延などで担当者との面談に遅れそうな場合は、遅刻すると分かった時点で必ず電話で連絡を入れてください。
5分や10分なら待ってもらえる場合もありますが、あまり大幅に遅刻すると担当者のスケジュールの関係で後日改めて面談を行うケースもあるので注意しましょう。

面談に遅刻するとルーズな印象を持たれ、企業との面接でも同じ失敗を繰り返すのではないかと思われてしまうので遅刻は厳禁です。

面談をキャンセルしたい時はどうする?

急に仕事が入ったなど、エージェントの担当者との面談をキャンセルしたい場合は、担当者にも都合があるのでなるべく早い段階で連絡しておくのがマナーです。
体調不良などやむを得ない理由を除き、当日のキャンセルとならないよう遅くても前日までに連絡を入れておきましょう。

面談の前に受付を済ませておく

オフィスに到着したら、面談の前に忘れずスタッフに声をかけて受付を済ませておきましょう。
その際は「〇時に○○さん(担当者名)との面談を予約している○○です」と、きちんと予約した時間や、自分と担当者の名前を伝えてください。

エージェントに悪い印象を持たれないように、外からオフィスの中の様子を窺うのはやめましょう。

転職エージェント担当者との面談内容

転職エージェントの担当者との面談は、自分を知った上で適した仕事を紹介してもらうためのカウンセリングです。
しかし、相手に与える印象によっては最悪の場合、求人情報を紹介してもらえなくなるケースもあります。

転職エージェントは会員が転職に成功して企業から報酬を受け取ることによりビジネスとして成り立っているので、転職の見込みがないと判断されたり、市場価値がないと判断されると親身になってサポートしてもらえない場合もあるのです。
社会人としての常識を備えた言葉遣いや振る舞いで担当者に好印象を与えることもポイントとなるので、常識外れな言動や行動は慎みましょう。

面談では主に以下の点について担当者と話をするため、面談前に伝えたいことや相談したいことなど、考えをまとめておくとスムーズに話を進めることができます。

  • 自己紹介
  • 過去(経歴や職歴・実績について)
  • 現在(転職に至った経緯や現在の仕事について)
  • 未来(転職後に希望することやキャリアプランなど)

それぞれを詳しく見ていきましょう。

自己紹介

面談では、まず始めに自己紹介を行います。
この際にエージェントの担当者の自己紹介も行われるので、担当者が得意としている業種や職種に関しても聞き出しておきましょう。

過去(経歴や職歴・実績について)

次に、履歴書や職務経歴書に記載した内容を基にして、経歴や職歴・実績などに関するヒアリングを行います。
企業と面接を行う際にアピールポイントとなりそうなスキルやキャリアがあれば、担当者にしっかり伝えておきましょう。
これは、企業に対してアピールすると同時に、担当者に対しても他の会員と比較して自分は優秀な人材であるとアピールすることにも繋がっています。

例えば、「個人売上実績が1,000万円」など具体的に数字で表せる実績があればより効果的です。
内容が詳細であるほど、転職後に活かせるポイントを発掘できるので自分に合った仕事も探しやすくなるでしょう。
転職エージェントの担当者は書類選考の際に推薦状を書いてくれるので、具体的な実績があれば企業にインパクトを与えることができます。

もしアピールできそうな経歴がないという場合でも、担当者は自分では気付かなかった長所を見つけて教えてくれるので大丈夫です。

現在(転職に至った経緯や現在の仕事について)

転職を希望する方の中には、職場で何らかのトラブルがあり転職したいという方もいますが、エージェントの担当者には守秘義務があり、口外される心配はありません。

ただし、あまり前職や現職の不満、同僚や上司に関する不満を本音で長々と伝えると担当者にネガティブな印象を与えてしまうので、「環境を変えてスキルアップしたいと考えた」などと柔らかい表現にとどめて、簡潔にまとめて話すように注意しましょう。

未来(転職後に希望することやキャリアプランなど)

「収入をアップさせたい」や「憧れていた職業に就きたい」など、転職の理由は人それぞれです。
転職後のミスマッチを防ぐためにも、希望することやキャリアプランはしっかりと伝えましょう。

希望が定まっていないとせっかくの面談の時間も無駄に過ぎてしまうので、面談を受ける前にある程度は希望する仕事や収入、キャリアプランなどを考えてリストアップしておいてください。
あまり希望する条件が多いと当てはまる求人情報が減ってしまうので、優先順位をつけてある程度は妥協することも必要です。

また未婚の場合、結婚や出産でライフスタイルが変化しやすい女性は「育児休暇を取れる企業に転職したい」など、結婚後や出産後の働き方やライフプランについての希望があれば相談することもできます。

電話やオンラインで面談を行う場合もある

エージェントの担当者との面談を電話やオンライン(インターネット)で行う場合は、予め手元に履歴書や職務履歴書を準備しておきましょう。
電話で面談を行う場合も、パソコンが使えるようにしておくと便利です。

電話で面談を行う場合はなるべく騒音のない静かな場所で、スマホで電話する場合は途中で充電が切れてしまわないように注意しましょう。
なお、オンライン面談はSkypeやZOOMといったアプリを利用して行います。

担当者が合わない場合は変更してもらうことも可能

転職エージェントの担当者が自分に合わないと感じた場合は、担当者を変更してもらうことも可能です。
担当者を変更したい場合は、直接本人には告げず、別のスタッフに角が立たないように申し出た方が良いでしょう。
その際に理由を聞かれる場合がありますが、次の担当者でも同じ失敗をしないように正直に話してください。

担当者を変更しても合わないと感じた場合は、その転職エージェントを退会して別のエージェントに乗り換えるという方法もあります。

面談後に担当者へのお礼のメールは必要?

面談後のお礼メールは絶対に送らなければいけないものではありませんが、担当者に名前を覚えてもらうには効果的です。
エージェントの担当者もひとりの人間なので、積極的に連絡を取って転職活動を行う会員に対して、優先的に求人情報を紹介してくれることもあります。

ビジネスメールの書き方や例文を参考にして、失礼のないようにお礼のメールを送信しておくと良いでしょう。

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